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RSI の使い方|30/70 だけで判断しない 4 つの複合条件

by @kabueng55

RSI の使い方 - 30/70 だけで判断しない 4 つの複合条件と派閥比較

「RSI が 30 以下になったから売られすぎ・買い時」——投資の入門書で必ず最初に教わる使い方ですが、これだけを信じて入ると、強い下降トレンドの中で延々と買いを掴まされ続けます。クオンツ寄りトレーダーの dagram_trader(@dagram_trader) のような株クラの声でも、「RSI 30 以下で買い・70 以上で売り幻想」を「大嘘テクニック」と批判する見方が紹介されています。RSI の本来の挙動として、強い上昇相場では 70 以上に張り付き続け、強い下落相場では 30 以下に張り付き続ける——というのは RSI の提唱者 書籍 J. Welles Wilder Jr.『New Concepts in Technical Trading Systems』(1978, Amazon JP) でも触れられている特性です。

一方で、株式トレーダー レイモンド(@Raymond_Invest9) のような運用例では、「RSI2 < 5 + 終値 > 200 日 SMA + マーケット指数 > 200 日 SMA + 最低流動性」の 4 軸複合条件で短期反転を狙う、というような複合スクリーニングの形式が紹介されています。同じ RSI でも、単独運用と 4 軸複合では運用感覚が大きく変わる、というのが株クラの間で共有されている実感です。

この記事では、私が日本株のテクニカル分析で実際に使っている RSI 運用ルールを、4 派閥比較 (単独否定 / 4 軸複合 / マルチタイムフレーム / 期間カスタマイズ)だまし 4 類型 + 信頼性 4 条件 で整理します。記事 ゴールデンクロスの信頼性 パーフェクトオーダーの見方 と同じく、RSI を「買いサインではなく候補を絞る入口」として位置づけ直すための、地味だけど一番効くチェックリストです。

RSI とは?30/70 が売られすぎ・買われすぎと言われる理由

RSI(Relative Strength Index・相対力指数)は、一定期間の終値をもとに、上昇日の平均上げ幅と下落日の平均下げ幅の比率から算出する 0〜100 のオシレーターです。標準期間は 14 日で、価格そのものではなく、直近の値動きにどれだけ上昇圧力・下落圧力が偏っているかを見る指標です。

計算式は、RSI = 100 - [100 / (1 + RS)]。ここで RS は「平均上昇幅 / 平均下落幅」です。平均上昇幅が平均下落幅より大きいほど RSI は高くなり、反対に下落幅が優勢になるほど RSI は低くなります。

30/70 の閾値は、J.ウェルズ・ワイルダーが 1978 年の著書『New Concepts in Technical Trading Systems』で提案した考え方に由来します。ワイルダーは、RSI が 30 以下なら売られすぎ、70 以上なら買われすぎという水準を統計的に決めたとされ、現在も多くのチャートツールや教科書で基本設定として使われています。

そのため、単純な使い方としては「30 以下で買い、70 以上で売り」という逆張りシグナルとして紹介されます。加えて、価格と RSI の動きが食い違うダイバージェンスも重要です。

「価格が高値を更新しているのに、RSIは前の高値を超えられない。この『ズレ』がダイバージェンスです。天井や底が近いサインとして活用」 — ナナ理系出身 (@rikei_nana_fx)

ただし、30/70 をそのまま逆張りシグナルとして扱うと、強い上昇トレンドや下落トレンドでは判断が崩れます。本記事では、RSI を単独の数値ではなく、複合条件で読む前提に進みます。

RSI 張り付き現象と単独運用の罠

RSI 30 以下だけで買うのが危険な理由

RSI を「30 以下なら売られすぎ、だから買い」「70 以上なら買われすぎ、だから売り」と単独で読むのは危険です。最大の理由は、強いトレンドでは RSI が反転シグナルではなく、トレンドの強さを示す状態になるからです。

典型例が「張り付き現象」です。強い上昇トレンドでは、RSI が 70 以上に入ったまま 1〜3 週間ほど高止まりすることがあります。強気相場の主要指数では、RSI が高いまま価格がさらに伸びる局面も珍しくありません。逆に、暴落局面のような強い下落トレンドでは、RSI が 30 以下に張り付いたまま下落が続くことがあります。つまり「過熱 = 反転」ではなく、「過熱は強さの証」と読むべき場面があるということです。

RSI 単独運用が危険な理由は 3 つあります。第一に、RSI は終値の平均的な変化から算出されるため、価格の流れそのものには遅れて反応します。トレンドが継続している間は、30 や 70 に到達しても、反転より継続を示している場合があります。第二に、30 以下を機械的に「買い」と見なすと、下降トレンド中に何度も逆張り信号が出ます。結果として、短い反発を狙ったつもりが、下落の途中で何度も拾わされる形になりやすい。第三に、時間軸のミスマッチです。4 時間足では RSI が 30 付近でも、日足ではまだ下落トレンドの途中ということがあります。短期足の売られすぎだけを見ると、上位足の流れに逆らう判断になりかねません。

「大嘘『RSI 30 以下で買い・70 以上で売り幻想』─強トレンド中の RSI 逆張りはそのまま焼かれるケースが多い。『過熱=反転』ではありません。強い上昇相場では 70 以上に張り付き、強い下落相場では 30 以下に張り付き続けることも多い」 — dagram_trader (@dagram_trader)

この警告は、RSI を逆張りの合図として固定化するリスクを端的に示しています。同じ構造は、ゴールデンクロスなど他の単独指標にも当てはまります。

「ゴールデンクロス単独運用は信頼性に限界があり、複数指標との組み合わせ─RSI、MACD、出来高などとの総合判断が必要」 — 武田 遼 (@FXtrader_TJ) のような株クラの声でも、単独指標の弱点と複合条件の必要性が紹介されています。

単独指標の信頼性問題は、ゴールデンクロスの信頼性パーフェクトオーダーの見方 でも詳述しています。RSI も同じで、単独では弱く、形成段階別判断、複合条件、ダイバージェンスを組み合わせて初めて実用性が高まります。続く「だまし RSI の 4 類型」と「信頼性を上げる 4 条件」で、具体的な見分け方を整理します。

だまし RSI の 4 類型

だまし RSI の 4 類型

類型サイン対処
1. 高値圏 70 売り (NASDAQ ブローオフトップ型)強上昇トレンドの最終盤で RSI 70 超 → 売りシグナル誤発火トレンド方向確認・指数の SMA200 乖離率も併用
2. トレンド中 30 割れ (下降トレンド張り付き)強下降トレンドで RSI 30 以下が継続長期 MA 傾きで除外・押し目買い禁止
3. ヨコヨコ相場 RSI ノイズレンジ相場で 50 付近を行ったり来たりボリンジャーバンド・ATR でレンジ確認・RSI は使わない
4. 出来高なし反発 RSI 上昇RSI が上昇しても出来高が伴わない反発出来高 20 日平均超を併用

高値圏 70 売りは、RSI を単独で使うと最も誤解しやすい型です。強い上昇相場では、RSI 70 以上がすぐ売り場になるのではなく、70 台に張り付いたまま価格が伸び続けることが多くなります。特に NASDAQ や半導体指数のように指数全体が急角度で上がる局面では、RSI 70 台後半は「即ショート」ではなく、ブローオフトップ警戒として読む方が実務的です。個別銘柄でも同じで、短期過熱と上昇トレンド継続が同時に出るケースがあります。

トレンド中 30 割れは、下降トレンドの最中に出る典型的なだましです。RSI 30 以下は教科書的には「売られすぎ」ですが、長期移動平均線が下向きで、株価がその下にいる場面では、逆張りロングの根拠ではなく、売り圧力が残っているサインとして扱います。30 割れから一時反発しても、長期 MA を回復できなければ、戻り売りで再び押されるケースが多いです。

ヨコヨコ相場 RSI ノイズは、RSI がオシレーター型であることから起きます。レンジ相場では、株価が大きく動いていなくても RSI が 50 付近を上下し、短い売買サインが何度も発火します。この状態では、RSI の「買われすぎ」「売られすぎ」という意味が薄まりやすいため、ボリンジャーバンドの収縮や ATR 低下でレンジを確認し、RSI を主判断に使わない方が整理しやすくなります。

出来高なし反発 RSI 上昇は、価格と RSI が同時に上向いているのに、出来高が伴わない型です。見た目は底打ちに見えても、出来高が 20 日平均を下回ったままなら、機関投資家や大口の参加が弱い反発として扱います。RSI は価格変化に反応するため、薄商いの自律反発でも改善して見えます。持続性を見るには、出来高の増加を確認するのが前提です。

「エクサウィザーズ。ストキャスティクス、RSI共に高水準で短期的には過熱感あり。ただ、強い上昇トレンド中は買われすぎがそのまま張り付きやすい形。1000円は天井というより通過点を試している段階」 — 陽線ちゃん (@kabunyan20)

「NASDAQのRSIも70台後半にあり約2年ぶりの高水準。SOX半導体指数の上昇はかなり急角度でブローオフトップに近づいている」 — 三遊亭利確 (@beikoku05)

この整理は、ゴールデンクロスの信頼性 のだまし 4 類型と同じ構造で、RSI に置き換えたものです。なお、エクサウィザーズ 4259 への言及は 2026 年 5 月時点の観察であり、現在の評価とは異なる場合があります。

信頼性を上げる 4 条件チェックリスト

信頼性を上げる 4 条件

  • 条件 1:トレンド方向 — 個別銘柄が長期 MA(200 日 SMA)より上 + 市場全体(日経/TOPIX 指数)も SMA200 より上
  • 条件 2:ダイバージェンス確認 — 価格高値更新 vs RSI 高値非更新(弱気)/ 価格安値更新 vs RSI 安値非更新(強気)のズレが取れている
  • 条件 3:出来高条件 — RSI シグナル発火日の出来高が 20 日平均超(理想 1.5 倍以上)
  • 条件 4:マルチタイムフレーム — 日足 + 4 時間足 + 1 時間足の RSI が同方向(3 時間軸合致)

RSI は「30 を下回ったから反発」「70 を超えたから過熱」と単体で読むほど、だましが増える。信頼性を上げる核は、RSI を判断の起点にしつつ、環境認識・需給・時間軸を重ねること。レイモンド氏の QQQ ETF 27 年バックテストでは、RSI2 < 5 に加えて、終値が 200 日 SMA より上、マーケット指数も 200 日 SMA より上、最低流動性を満たす条件で、トレード 97 回 / 勝率 75.26% / PF 2.737 / 最大 DD 3.89%。単独運用の RSI からは想像しにくい勝率改善であり、4 軸複合の効果が数字に出ている。

「RSI2 < 5 + 終値が 200 日 SMA より上 + マーケット指数が 200 日 SMA より上 + 流動性最低基準。QQQ で 1999-2026 年検証、勝率 75.26%、PF 2.737、最大 DD 3.89%」 — レイモンド (@Raymond_Invest9)

「ドル円 4 時間足 RSI 34 + 1 時間足 RSI 38 + BB 中心線 + 水平線。156.50-156.60 戻り売り (RR 1.8)、155.45-155.60 押し目買い (RR 2.0)」 — まつおか (@matsuoka_fx)

ただし、レイモンド氏の検証対象は QQQ(米国 ETF)であり、日本株でも「長期トレンド + 市場地合い + 流動性 + RSI」という構造は応用できるが、銘柄ごとの検証は別に必要になる。また、勝率だけで採用可否を決めないことも重要。Sharpe 1.0 未満は採用しない、最大ドローダウンを必ず読む、というリスク管理の視点を併用して初めて、RSI 条件は実務的なフィルターになる。4 条件を全部満たす RSI シグナルは、週 1〜2 回程度まで絞られることもある。頻度を下げる代わりに、信頼性を上げる。それが RSI を複合条件で使う設計思想だ。

9 日 RSI 派・14 日 RSI 派・25 日 RSI 派の使い分け

派閥期間投資スタイル感度だまし率
短期派 (RSI2 / RSI5 / RSI9)2-9 日デイトレ・スキャル高 (張り付き多)
標準派 (RSI14)14 日スイング・ポジショントレード
中期派 (RSI21 / RSI25)21-25 日ポジショントレード・中長期

短期派の RSI2-9 は値動きへの反応が速く、レイモンドの RSI2 戦略のように、極端な売られすぎ局面を観察する設計と相性がよい。一方で、上下に張り付きやすく、だましも増えるため、デイトレやスキャル向きの設定といえる。

標準派の RSI14 は、ワイルダーが提唱した教科書的な期間設定。日経 225 個別銘柄でも最もよく見られ、スイングやポジショントレードで基準線として使いやすい。迷った場合の比較軸にもなる。

中期派の RSI21/25 はノイズが減る代わりに、シグナルの頻度は落ちる。短期の振れに反応しすぎたくない長期投資家や、トレンド全体の温度感を見たい人に向く。

上級者向けには、RSI5 と RSI14 を同時に見る方法もある。短期と中期の RSI が同時に過熱した場合だけをシグナル候補にすると、単独期間より条件は厳しくなる。たとえば SOX 指数では、RSI5 > 95 かつ RSI14 > 83.5 の同時発生が 1994 年以来 30 年で 3〜6 回しかないというリサーチがある。

「三井 E&S は株価は下げ基調だが、RSI(期間設定 5〜9 位)は底値から上げ基調に転換中、ダイバージェンス。RSI の期間設定を標準の 14 にするとヨコヨコ、変調ナシだが、この期間設定を短期間にすると反応が敏感になる」 — yohda007 (@yohda007)

「SOX 指数 RSI5 = 98.7 (史上最高値)、RSI14 = 85.1 (1995/2011 年以来の高水準)。1994 年以来で RSI5 > 95 & RSI14 > 83.5 同時発生はわずか 3〜6 回」 — ryo_fss (@ryo_miu)

三井 E&S の言及は 2026 年 4 月時点の観察であり、現在の評価とは異なる場合がある。

まずは、自分の投資スタイルに合う RSI 期間を 1 つ選んで運用することが第一歩。自分のタイプが分からない人は、記事末で shindan の投資家タイプ診断を確認してほしい。

RSI スクリーニング条件を公開|売られすぎ候補を残す数値基準

まず基本ラインは 3 つです。1 つ目は RSI14 < 30。短期的に売られすぎ水準まで押した銘柄だけを残します。2 つ目は 終値 > 200 日 SMA。長期の上昇トレンドが崩れていない銘柄に限定します。3 つ目は 日経 225 または TOPIX > 200 日 SMA。個別株だけでなく、市場全体の地合いも確認します。

この基本ラインに、クオリティフィルタを必ず重ねます。出来高 > 20 日平均 で通常より参加者が増えているかを見ます。次に 25 日線が上向き、または水平 の銘柄を残し、明確な下降トレンドを外します。さらに 業種指数 > SMA25 を加え、セクター全体に追い風があるものを優先します。

上級者向けには、任意で 3 つを追加します。RSI2 < 5 は短期売られすぎの極端値を見る条件です。弱気ダイバージェンスは高値圏の失速確認に使います。ATR は平均的な値幅を見て、方向感の乏しいレンジ相場を除外する補助線になります。

絞り込みの実例は、まず第 1 ステージで日経 225 銘柄に基本ライン 3 条件をかけ、5〜15 銘柄まで減らします。第 2 ステージでクオリティフィルタ 3 つを重ね、3〜5 銘柄に絞ります。第 3 ステージで上級オプションと個別ファンダを確認し、最終的に 1〜2 銘柄を観察対象にします。

SBI 証券、楽天証券、マネックス証券のスクリーナーでは、「RSI 30 以下」「200 日 SMA 以上」「出来高条件」を指定すれば再現できます。証券会社スクリーナーの比較は 証券口座 SBI vs 楽天 vs マネックス を参照してください。レイモンドの 4 軸条件、つまり候補 2 の考え方は日本株にもそのまま応用できます。

「RSI2 < 5 + 終値 > 200 日 SMA + マーケット指数 > 200 日 SMA + 流動性 50 万ドル/日以上」 — レイモンド (@Raymond_Invest9)

nitekabu でチャート底値圏二段確認する 5 ステップ

RSI 候補を nitekabu でチャート底値圏確認する手順

RSI は単体で使うより、「証券スクリーナーで候補を出し、nitekabu で底値圏の形を確認する」流れにすると実戦向きになります。nitekabu は RSI スクリーニング機能を持っていないため、役割を分けるのが前提です。

  1. 証券会社スクリーナーで RSI 候補取得
    SBI 証券、楽天証券、マネックス証券などで「RSI14 < 30」「終値 > 200 日 SMA」「出来高条件」を組み合わせ、売られすぎ候補を抽出します。

  2. nitekabu で各候補のチャートパターン確認
    候補銘柄を 1 つずつ開き、W ボトム、カップアンドハンドル、逆三尊など、底打ちを示しやすい形が同時に出ていないか確認します。

  3. 形成期間と完成度フィルタで絞る
    nitekabu の「形成期間」は中期 41-90 日、長期 91-120 日を中心に見ます。さらに「完成度」は形成完了、またはブレイク直前に絞ると、短期のノイズより安定した形を拾いやすくなります。

  4. 本記事の 4 条件で再フィルタ
    RSI 値、トレンド方向、ダイバージェンス、出来高をもう一度確認し、全部を満たす銘柄だけを最終候補に残します。

  5. ストップロスとリスクリワードを決めてから注文
    RSI 30 以下をつけた局面の最安値から -3% を損切り目安にし、想定利益との比率が 1:2 以上になるかを確認してから判断します。

RSI は「過熱度」を示す指標であり、価格の形そのものは判断できません。一方、W ボトム、カップ、逆三尊は、需給転換の可能性を価格形状として表します。つまり、RSI で「売られすぎ」を見つけ、チャートパターンで「底打ちの形」を確認することで、指標と形状の二段確認が取れます。nitekabu はパターン検出を自動で行うため、RSI 候補のチャートをすべて目視で探す負担を大きく減らせます。

パターン解説記事
ダブルボトム (W ボトム)ダブルボトムの見つけ方
カップアンドハンドルカップアンドハンドル銘柄の探し方
逆三尊逆三尊のネックラインの引き方

重要なのは、nitekabu を RSI 検索ツールとして使わないことです。RSI 候補の抽出は証券会社スクリーナーや JPX 無料ツールで行い、nitekabu は「その候補が底値圏らしいチャート形状になっているか」を確認するために使います。

RSI × チャートパターンの二段確認を試したい方は、まず nitekabu で気になる銘柄のチャート形状をチェックしてみてください。広告でも有料商材でもなく、私自身が毎週使っているパターン確認ツールです。

RSI は買いサインではなく候補を絞る入口

結論は 3 段階で整理できます。第一に、RSI 30/70 は単独で使わない。強い上昇・下落トレンドでは RSI が過熱圏に張り付きやすく、30 以下なら反発、70 以上なら反落と機械的に読むと、流れに逆らって損失が膨らみやすくなります。

第二に、RSI は「トレンド方向」「ダイバージェンス」「出来高」「期間設定」の 4 条件と組み合わせて初めて機能します。単独運用ではノイズが多くても、4 軸で絞ると検証結果は大きく改善し、QQQ の例では 75.26% まで勝率が上がりました。

第三に、RSI は買いサインではなく「候補を絞る入口」です。初心者は RSI を「30 以下ならこれから上がる」という未来予測ツールとして使いがちですが、本質は過去の値動きの過熱度を確認するツールです。確認ツールとして使うなら、トレンド方向、出来高、チャートパターンと重ねて初めて意味を持ちます。これは ゴールデンクロスの信頼性パーフェクトオーダーの見方 で扱った「予測ではなく確認」と同じ思考転換です。

バックテストも 1 点ホールドアウトだけでは偶然に寄りやすく、ローリング検証が欠かせません。Sharpe レシオ 1.0 未満は採用せず、最大ドローダウンも併読する。AI が出したスクリーニング条件も、そのまま信じず複数時間軸で再検証する必要があります。

「Pine Script を書いたら、時間軸 3 つ以上で再検証/期間を 5 回以上ずらして再計測/Sharpe 1.0 未満は採用しない/Profit Factor だけ見ない、必ず max drawdown と併読」 — はる子 (@haruko_ai_jp)

形より位置、指標より組み合わせ。RSI も例外ではありません。ここから先は実際の銘柄で試してみる段階です。

まとめ:今日やること 3 ステップ

RSI は「30 以下 = 売られすぎ・買い」「70 以上 = 買われすぎ・売り」と教科書で習いますが、実戦では 強トレンド中に張り付き続けるため単独運用は危険です。4 軸複合 (トレンド方向 + ダイバージェンス + 出来高 + 期間設定) で初めて勝率が安定し、QQQ バックテストで 勝率 75.26% という数値も実証されています (@Raymond_Invest9)。

RSI 運用ルールの最終整理

観点内容
★ 必須 4 条件トレンド方向 (200 日 SMA 上) + ダイバージェンス + 出来高 V20 超 + マルチタイムフレーム合致
✗ 除外 4 類型高値圏 70 売り / 下降トレンド 30 割れ / ヨコヨコ相場 / 出来高なし反発
期間設定短期 RSI2-9 / 標準 RSI14 / 中期 RSI21-25 から自分の保有期間に合わせる
ポジショニングRSI は買いサインではなく「候補を絞る入口

今日やること 3 ステップ

  1. 自分の投資スタイルを把握する: デイトレ (短期 RSI2-9) / スイング (標準 RSI14) / ポジショントレード (中期 RSI21-25) のどれか。自分のタイプが分からない方は nitekabu-shindan で 3 分の診断を。
  2. 証券会社スクリーナーで RSI 候補取得: SBI / 楽天 / マネックスのスクリーナーで「RSI14 < 30 + 終値 > 200 日 SMA + 出来高 V20 超」を条件指定 (詳しくは 証券口座 SBI vs 楽天 vs マネックス 参照)。
  3. nitekabu でチャート底値圏二段確認: RSI 候補銘柄を 1 つずつ開き、W ボトム / カップ / 逆三尊などの底打ちパターンが同時に形成されていれば「指標 + 形状」の二段確認が成立。

よくある質問 (FAQ)

Q1. RSI が 30 以下になったら必ず買いですか?

A. 違います。本記事の核データ (@dagram_trader) が示すように、強い下降トレンドでは RSI が 30 以下に張り付き続けることがあります。「30 以下 = 売られすぎ」を機械的に従うと、下降トレンド中に何度も買いを掴まされ続けます。必ず 長期 MA (200 日 SMA) の上にいるか を併用してください。

Q2. RSI の期間設定は 14 日が標準ですか?

A. はい、ワイルダー (1978 年) が提案した RSI14 が標準ですが、目的別に変えるのが実戦的です。デイトレ・スキャル向けは RSI2-9 (反応が敏感)、スイング向けは RSI14 (バランス型)、ポジショントレード向けは RSI21-25 (ノイズ少・遅行) が目安。複数期間の同時併用 (例: RSI5 > 95 かつ RSI14 > 83.5) で過熱判定の信頼性を高める方法もあります (@ryo_miu の SOX 指数 30 年で 3-6 回の希少データ参照)。

Q3. ダイバージェンスって何ですか?

A. **価格と RSI の方向が逆になる「ズレ」**です。価格が高値を更新しているのに RSI が前の高値を超えられない = 弱気ダイバージェンス (天井サイン)、その逆 = 強気ダイバージェンス (底サイン)。@rikei_nana_fx が言うように「SL (損切り) が短く設定できるので RR 比が高めやすい」のがメリットです。ただし RSI 単独のダイバージェンスは誤発火も多いため、出来高 + チャートパターンとの併用が必須。

Q4. nitekabu で RSI スクリーニングできますか?

A. できません。nitekabu はチャートパターン (W ボトム / カップ / 逆三尊など) の検索専用ツールで、RSI 等のオシレーター指標スクリーニング機能は持っていません。本記事の「RSI 候補を nitekabu でチャート底値圏確認する手順」のセクションで解説した通り、証券会社スクリーナーで RSI 候補を取得 → nitekabu でチャート形状を二段確認 する併用フローで活用するのが正しい使い方です。

Q5. AI に RSI スクリーニング条件を考えてもらうのは有効ですか?

A. そのまま使うのは危険です。@haruko_ai_jp のような声では、「RSI 40 未満 + 200EMA 上 + 出来高 1.5 倍」のような複合条件は ChatGPT でも 5 秒で出るが、1 点ホールドアウト検証の数値だけで判断するとローリング検証で実用性が低下するケースがある、という運用例の注意喚起が紹介されています。AI 生成の条件は 時間軸 3 つ以上 × 期間 5 回以上ずらして再検証 し、Sharpe レシオと最大ドローダウンを必読してから運用に乗せてください。


参考文献・関連リソース

書籍

関連記事 (nitekabu Journal)

ツール

  • nitekabu — 日本株のチャートパターン検索ツール (RSI 候補のチャート底値圏二段確認で使用・RSI 検索機能はないので併用フロー前提)
  • nitekabu-shindan — 投資家タイプ診断 (短期 / 標準 / 中期 の RSI 期間設定の相性チェック)
  • JPX 公式スクリーニングツール (PER/PBR/RSI スクリーニング・無料)

外部参考 (X 投稿の参照リンクは本文内に掲載)